アート

2008/06/21

赤い風船

今年は、日仏交流150周年記念の年にあたり

それを記念して、映画『赤い風船』と『白い馬』が上映されるとのこと。

これは、とても嬉しいことです。



私は以前、『Le Petit Prince』のCDの事を記した日記の中でも一瞬ふれたように

『赤い風船』は大好きな物語です。

子供の頃、いわさきちひろさんが描いた、絵本の『赤い風船』を読み

その美しくて情感の漂う絵とお話のとりこになりました。

その後、映画の『赤い風船』も拝見し、絵本を読んだときと同じように感動しました。



物言わぬ風船と少年との深い友情に、胸がきゅんきゅんしてしまいます。



右の赤い風船をクリックしてみて下さいね。

沢山の風船が空へ向けて飛んでいきます。

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2006/06/15

美しい雨

昼間から降りしきる雨の中、坂本美雨さんのライヴに出かけてきました。

なにかイベントの時には必ずと言って良いほど雨が降る“雨女”の私。このお天気に、「またか…」と思った反面、“美しい雨”という名の方のライヴを楽しもうとしているのですから、今回のこのお天気はうってつけと言えるのかもしれません。

Harmonious今回のライヴは、彼女の新しいアルバム「Harmonious」の発売を記念して、アルバムに収められた曲を中心に構成されたものでした。

彼女の声は、とても透き通っていて、それでいて力強く、本当に癒されます。森の人の声です。

私の中での森の人の声は、木々や清流を感じさせてくれる人の声です。彼女はまさに典型。ちなみに海の人の声は元ちとせさんのような方かな…

曲の中には、矢野顕子さんや教授の要素が感じられるものもあり、DNAの濃さを感じてしまうのでした。

大学生の頃、友人の後について何となく軽音楽のサークルに入り、幽霊部員だったのが、ある時何となくバンドを組んだりして、無芸大食の私はボーカルを担当し、先輩達が周りを固めてくださり、ライヴハウスでマイクを握った事もありました。その時、コピーしていたのが大貫妙子さんや矢野顕子さんの曲でした。

ライヴでは、おおはた雄一さんがゲスト出演し、とても素敵なデュエットを聴かせてくれました。

おおはた雄一さんの事知らなかったけれど、これでまた好きなアーティストが増えたかも。

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2006/05/11

藤田の白い肌

時間がポッカリ空いてしまったので、以前から行ってみたいと思っていたレオナール藤田の展覧会へ足を運びました。

Fujitatop_img_1






場所は、地下鉄竹橋駅の直ぐ近くにある東京国立近代美術館。

私は、この辺りの風景が大好きです。

大学生の頃、毎日の様に通った風景は現在も殆ど変わりなく、一瞬にして感覚が当時に戻ってしまいます。

樹が鬱蒼と生い茂る公園の中に国立の美術館や博物館が点在し、お堀があり…。

国家レベルで造られた建造物や収集物は圧巻で、都市の風景と自然がうまく共存している風景に東京の良さを感じてしまうのです。

本当に久し振りに足を運んだ美術館はレストランも併設され、食事やお茶を楽しむことが出来るようになり、嬉しくなりました。

神経を集中させて鑑賞した後は、案外疲れているものです。

それにしても、以前から藤田の作品は好きでしたが、これだけの作品を一度に鑑賞するのは初めてで、彼に対する私の評価は甘かった~と痛感させられました。

藤田の特徴とも言える、白い肌。

でも、ただ白いだけではなく、身体のふくらみに沿って淡いピンク色に染まり、まるでカンバスの向こうから浮かび上がってくるように感じられます。

そして、白い肌を更に浮かび上がらせるのが、墨で描かれた黒く細い輪郭。漆黒の背景。

それにこの方、当たり前と言えば当たり前ですが、絵が本当に上手です。

背景として描かれている更紗や植物、そして様々なものたちが細かく丁寧に描かれています。

更紗などは、実際の布が張り付けてあるのかと思えてしまうほどです。

或る時期、戦争という不幸な時代に翻弄されながらも、日本とフランスで作品を作り続けた藤田。

日本とフランス両国の精神を大事にし作品に調和させている藤田が、ますます好きになりました。

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2006/04/12

♪はっこねの山は~♪

霞がかかっていました。

今日は、以前から行ってみたかった「箱根ラリック美術館」まで小旅行です。

初めての場所、ましてや遠出なのに、いつも通り殆ど情報を入れずに地図を膝に載せお昼過ぎに出発です。今時、カーナビも無し。でも、地図や標識を見ながら、知らない道路を走るのがスリルがあって好きな性質なので、もしカーナビがあってもあまり使わないかもしれません。

Ralique2








車で走る事、数時間…

長い道のりに加えて、くねくねくねくね…ハンドルを右に左に切りながら山道を延々運転し、辿り着いたラリック美術館。


でも、苦労して来た甲斐がありました。

フランスのガラス工芸品の中で、特に「職人芸のバカラ。芸術性のラリック。」と比較し評されるラリックですが、こちらの美術館にはそのラリックの芸術性の高さを思い知らされる作品が、細心の注意を払って展示してありました。しかも、個人所有の美術館。所有者は並々ならぬ熱意とセンスの持ち主のようです。

昨年の春に出来たばかりの美術館の庭園は、まだ作りたてといった雰囲気が漂っており、植物が土地に深く根ざすには少し時間がかかりそうです。

しかし、各コーナーに合わせた庭園造りは大したもので、例えば、オリエント急行の展示物の中から望める庭は、ヨーロッパの林の中を駆け抜けているような気分にさせてくれます。

又、一方でアール・ヌーヴォの展示物の部屋から望める庭園は、アール・ヌーヴォの芸術作品とまるで一体となり、色とりどりの花々が小川の流れにそって植えられていました。

数年後、植物が土地に深く根ざし、苔むしてきたらどんなに素敵でしょう。庭を眺めるためだけにもまた来たいと思ってしまいました。

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5年前まで、実際に走っていた、オリエント急行の車両。

ラリックが手がけた車両の室内装飾を眺めながら、お茶とケーキを楽しめる空間になっています。(要予約)

銀のポットにたっぷり入れられた、美味しいコーヒーを楽しみながら、思いはパリか…、はたまたイスタンブールか…

Ralique1_1

ここに一晩泊まりたいくらいです。寝台車だったら良かったのに。

お茶を楽しんだ後、本題のラリックの展示会場へと向かいました。

まずは、入り口上方から「マスク・ド・ファム(女性の顔)」の女性達がお出迎えです。パネルが3つ並んでいて、相変らずお魚の髪の毛は迫力です。

芸術性の高い香水瓶で有名なラリック。展示品の中にも、かなりの量の香水瓶がありました。それまでは、無骨な薬品の瓶に香水を入れていたと言いますから、ラリックの香水瓶を眼にした当時の女性達はどんなに驚いた事でしょう。

細かい細工を施したアクセサリーの数々も、とても素晴らしいものばかりです。蘭の花などは本当に細かくて、本物と見紛うばかりのものもあります。

また、花器の展示もボリュームがあり、「トゥルビロン(つむじ風)」や「セルパン(蛇)」、そして「バコントゥ(お酒の神様バッカスの周りに集う女性たち)」など、実際に目にして感激でした。

どの展示品にも、時間と共に加わった何とも言えないふくよかな温かみがあり、古い時代のラリック作品の素晴らしさを再認識するのです。

さてさて…

帰り道は来た道とは違い、御殿場へ方面へ向かい山中湖を通り中央高速へと入る道を選びました。

この道筋、実はオリエント急行の中でお茶をご一緒したご夫妻に教えていただいたもの。八王子からカーナビなしで来た私に驚いて、行きとは違う帰り道を伝授してくださいました。

お名前を伺うのを忘れてしまいましたが…

お教えの通りに走ってきたら、迷うことなく無事に帰って来る事ができました。ありがとうございました。

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2006/04/09

ナルニア国物語

春爛漫。桜も今日を最後と言わんばかりに、そよ風に舞っていました。

そんな中、今日は花吹雪ならぬ真っ白な雪が冒頭しんしんと降りしきる映画『ナルニア国物語』を観に行って参りました。

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子供の頃に、『ナルニア国物語』のシリーズを読み、一気にお話の虜になっていった1人でしたので、今回の映画の公開はとても楽しみにしていました。一緒に行ったのは、私のブログにも度々登場する、10歳になる甥です。彼とは、長期のお休みの時に必ず映画を一緒に観に行く約束になっており、今回はそれがナルニアになったと言うわけです。

ナルニアを救うために白い魔女の軍団と戦う事になったペベンシー兄弟。

監督はあえて、有名な子役は使わず新人の発掘に努めたようですが、それが正解です。

箪笥の奥のナルニアの世界を初めに発見する末娘のルーシー役の女の子は、ぽっちゃりとして目がくりくりとして、フォーンと呼ばれる半身獣のタムナスさんと瞬く間に信頼関係を築いてしまうのが理解できる可愛さです。

すこし冷めた最初は事なかれ主義だった長女のスーザン役の女の子もはまっていました。

お菓子欲しさに兄弟や周りを裏切って、果ては白い魔女に捕らえられてしまう次男のエドマンドも最初は小憎らしい目をして、でも最後には改心していい子になって、良かった良かった。

長男のピーターは、救世主アスランの代わりに白い魔女の軍団に先頭を切って戦いを挑むのですが、なかなか品があり、ウイリアム王子にも似ているハンサム君。悪の面々と戦っている姿はとってもカッコ良かった。将来が楽しみです。

でも、話の筋とは全く関係ないのに、白い魔女のお化粧が妙に気になってしまった私…。冷酷でこの世のものではありえない美しさであってほしかったのに、ファンデーションはまだらだし、口紅は輪郭がぼけてるし…

どうしちゃったの?メークさん。と叫びたくなるのを押さえるのに必死でした。

CGもこれだけ発達しているのに、逆にこの崩れ具合が彼女のキャラクターを表現しているのでしょうか…?

ん~

いずれにしても、こんな事が妙に気になってしまう私は、“大人”になっちゃったって事かしら。

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2006/04/03

いつか見た風景

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ガラスの戸を開け、カフェの中を通り過ぎ奥へ

木で出来た階段は、手を付きながら上っていきたくなるほど急で狭いもの。さながら昭和初期です。3階まで上ると、そこがキャラリー。鉄の骨組みにお手製の手塗り(?)の白い壁、天井にはお世辞にも高級とは言えないシャンデリア。

ここカフェ・プラハは、昔と今、そして東洋と西洋の狭間に迷い込んだような、ちょっと不思議な空間でした。

そして、この空間で友人が写真展を行うと聞き、1日に共通の友人とそのご家族と一緒に連れ立って出かけてきました。

この写真展の面白いところは、写真の全てを携帯カメラで撮っているところ。必要最低限のもの以外持ち歩くのがおっくうだったのか…、いつしか彼は携帯で写真を撮るようになり、その写真がたまりにたまり今回ひとつの作品展として発表する事になったと言う訳です。

それにしても、展示されている写真の数々を見ていると、とても携帯で撮っているとは思えません。それぞれにとても暖かくて素敵な、独特の良い雰囲気が漂っているのです。彼の写真の才能は、もうとっくに認めていましたが、改めて写真のうまい人だと実感したのでした。

人が機械やものを選ぶ以上に、機械やものが人を選び、その選ばれた手によってものの可能性が開花していくのかもしれませんね。

皆のアイドル、黒猫のnyattaさん。それを追いかけ可愛がる友達の双子のお嬢ちゃん達。久し振りの友達、幼なじみとの再会。懐かしくて心地良い時間が過ぎて行きました。

貴方も、お時間があったら是非足を運んでみてください。

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2006/03/26

眠りへ誘うギタリスト

眠りへ誘うシリーズ ③


3月24日。

日も暮れかかる頃、車で八王子の南大沢方面へ出発!

途中、親友のK美ちゃんの弟さんが経営する北野のパン屋さん「ブレッドヒル」へ寄り、パンを購入。K美ちゃんのお母様、弟さん御夫婦と暫く振りにお話をして、既にパンが沢山あるのに、更にパンを頂き(いつもありがとうございます)、パンのてんこ盛り状態で最終目的地の南大沢のコンサートホールへと向かいました。

車の中は、芳しいパンの香り、そしてBGMは大萩康司さんのギター。

感動のバロメーターが聴覚と嗅覚の私にとって、至福のドライブです。これから行われる、大萩康司さんのコンサートを前に、既に大萩ワールド全開状態。

実は私、昨年の末、CDで初めて彼の奏でるギターの音色を聞いて以来、どうしてギター1本でこの様な音色が奏でられるのだろうかと不思議でたまりませんでした。

だから、今回のコンサートでは、彼の演奏技術を実際に目で確認し、疑問を解決してこようと思ったのですが…、その疑問は解決するどころか、益々私は迷宮へと彷徨いこんでしまいました。

目の前で確かに大萩さんがギターを奏でているのに、指の動きが全く私には理解不能。判ったのは、私の指とは全く別物だということだけです。

バッハの曲は、中世の宮廷の室内で聴いているような感覚になり貴族気分。

陽気さと切なさを併せ持ったキューバの曲の数々も良かった。

途中、ブレイク際のコーヒーとチョコレートは、どちらも大好きな私にとって嬉しい限りでした。(でも、ここまで揃うと内心シガーが非常に欲しくなったのですが…)

優しい音は、CDのそれよりも更に優しく

包まれるような感覚の音色は本当に気持ち良く

しかも、弦に触れているだけのような、とても繊細な指の動きで音が奏でられている事には、驚きを感じずにはいられませんでした。

そして私は、あまりの気持ち良さにいつの間にか目を閉じて聴きいってしまっていたのですが、さすがに“生”大萩さんを前に勿体ないと気付き、途中からは目を見開きしっかりと鑑賞させて頂きました。

(欲を言うならば、お酒とシガーを楽しめる空間で、しかも鼻歌を交えながら聴いても大丈夫な環境で演奏を聴かせて頂けたら、どんなにかどんなにか幸せな事でしょう。)

次の日は、朝から頭の中をギターの音が巡りっ放し。暫くは子守唄も大萩さんになりそうです。

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2006/02/09

眠りへ誘うシリーズ 『HUSH』

今日の貴方は、何を聴きながら眠りますか?hush

『HUSH』は、私の大好きなチェロ奏者 ヨーヨー・マと、1988年にグラミー賞を受賞した天才ヴォーカリスト ボビー・マクファーリンの共演による素敵なCDです。

クラシック音楽と言うジャンルの枠を飛び越え、様々な芸術家との共演を行っているヨーヨー・マ。興味深いところでは、歌舞伎役者の坂東玉三郎さんとのコラボレーションも有名です。彼にとっては、音楽のジャンル分けどころか、もはや芸術の様々な範疇さえ意味は無いのかもしれません。

私は以前、ヨーヨー・マさんのリサイタルに行った時、演奏している彼の頭上に無数の天使の羽がはらはらと舞い降りてくるのを観たような気がしました。さすがに幻想なのですが(笑)、それが現実に思えるくらい素晴らしい演奏だったのです。

一方のボビー・マクファーリンは、彼のヴォーカルのみで全ての楽器の音色を奏でてしまう、本当に天才的なヴォーカリスト。彼の声は、口から発せられるというよりは、別のところから聞こえてくるような、本当にこの世のものとは思えないもの。でも、やはり暖かい人間の声なのです。

ヨーヨー・マとボビー・マクファーリンとの出会いは、1989年タングルウッドで開かれたレナード・バーンスタインの70歳のお誕生日パーティー。そのパーティーで意気投合した二人は、その後ボビー・マクファーリンの誕生日パーティーで初めて一緒にプレイし、その事がこのアルバムの制作に繋がったようです。

ボビーによる書き下ろしが5曲。クラシックの曲が7曲。そして、アルバムのタイトルの元にもなったアパラチア山脈地方で古くから歌われていた子守唄「HUSH LITTLE BABY」が1曲。計13曲が収録されています。

その中でも、ヴォカリーズ(ラフマニノフ)とG線上のアリア(バッハ:管弦楽組曲第3番より)は、私の身体の力をすっかり抜けさせてしまうのです。

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2006/02/03

『ボクの音楽武者修行』

今朝、指揮者の小澤征爾さんが病気療養のため、今年一杯の仕事を全てキャンセルするというニュースを知り、驚きました。

でも、休養を取る事で回復するという事。少し、安心致しました。この機会に、是非ゆっくりとお休みを取って頂きたいと思います。

私は、小澤さんの指揮する姿が大好きです。

指揮に関しては、素人の私は何も分かりません。でも、全身を使って指揮している小澤さんの後ろ姿を見ていると、表現したい事がストレートに伝わってくる気がして、視線をそらす事が難しいほどです。オーケストラの全ての人たちを暖かく包んでいて、その雰囲気はホール全体へと広がっていく気がします。

『ボクの音楽武者修行』は、1961年、小澤さんがまだ26歳の頃に書かれ、翌年音楽之友社から刊行された本です。ここには、無名だった小澤さんが溢れるほどの好奇心で音楽の道を突き進んでいく姿が、彼自身の温かい言葉で綴られています。

現在、新潮文庫より刊行されています。右の好きな本リストをご覧下さいませ。

まだ、全くの無名だった彼は、外国の音楽を指揮するためには、その音楽の生れた土、そこに住む人に触れあいたいという理由からヨーロッパを目指します。資金を集めるために支援者を募って奔走し、結局スクーターを使って目的地まで辿り着くことに。

スクーターを提供してくれた富士重工との3つの約束

日本国籍を明示すること。音楽家であることを示すこと。事故を起こさないこと。

を忠実に実行すべく、日の丸の付いたスクーター、背中にはギターを背負ってヨーロッパの田舎や町の中を走る彼の周りには直ぐに人だかりが出来たようです。でも、彼の周りにはいつでも彼を慕う人が溢れている気がします。

そして、フランスに辿り着いて暫くしてからブザンソンの国際指揮者コンクールに出場し、1位を取った事で指揮者への道が大きく開かれていくのです。でもこの出場を決めたのも、ある意味「偶然の産物」のようなもの。目的を達成するために決して諦めない、でも頑なではなく、しなやかでお茶目な生き様は痛快としか言いようがありません。

そして、その後の活躍は世界中の人が知っている通りです。

早く、でも無理をなさらず回復をされますよう祈っております。

そして、また小澤さんの指揮なさる姿を拝見したいと切に願うのでした。

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2006/01/26

眠りへ誘う 『Le Petit Prince』

lepetitprince 眠りにつく時、あなたは何を聴きますか?

ベッドの中で聴くCDの中でも、この『Le Petit Prince』は、私のかなりお気に入りのものです。

このCDには、大好きなサンテグジュペリの『星の王子さま』の世界が忠実に再現されています。

朗読と音楽で構成されている内容は、1954年にACCディスク大賞を獲得していることからも分かる様に、録音自体はかなり昔のものになります。私自身も、何時どの様な経緯でこのCDを購入したのか、今となっては全く覚えていません。しかし、きっといつの時代にも色褪せる事が無いと確信できる、素晴らしい内容なのです。

まず、全体の朗読、そして砂漠に不時着したパイロットの役が、フランスの名優ジェラール・フィリップ。スクリーンで観る昔の映画に出演している彼は、本当にハンサムな俳優さんですが、この朗読を聴いていると、彼は只美しいだけの俳優ではなかったと言う事がわかります。ゆっくり表現豊かにサンテグジュペリの世界を聴かせてくれます。その彼が、39歳の若さで亡くなってしまった事は本当に残念な事だったと思います。

星の王子さまの役は、映画『禁じられた遊び』に出演していたジョルジュ・プージュリー。あの映画に出たそのすぐ後にこの録音がされたようですが、この少年の表現力といったら…本当に素晴らしい。かんしゃくを起こしたり、ばらに恥ずかしそうに話しかけたり、きつねと一緒に笑ったり話し込んだり…、愛しいという言葉がこれ程ぴったりくる俳優さんはいません。

朗読の合間に、モーリス・ル・ルー氏の構成する音楽が心地よく耳に響いてきます。このムッシュは、やはり私の好きな映画『赤い風船』の音楽も担当されていた方のようです。

表現力の豊かさとフランス語の心地よい響きに聴き入りながら、何時の間にか夢の世界に入り込んでしまう、本当に素敵なCDです。

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2006/01/08

今で良かった、『ダ・ヴィンチ・コード』

小学校高学年の頃DAVINCICODE1

私にとって、レオナルド・ダ・ヴィンチはアイドルでした。

好きになるきっかけが何だったのかは覚えていないけれど、子供向けの伝記の本を貪る様に読んでいた記憶があります。

彼の描く人物はとても美しく感じられたけれど、、それは単に美しいだけではなくて、妖しいほどの不思議な魅力をたたえたものだという事は子供の目から見ても明らかでした。

また、左利きで「逆さ文字」という暗号のような文字を書いたり、探究心のあまり墓地に忍び込んで人体の解剖を行いスケッチをしたり、空への憧れから飛行機の原型の設計をしていたり…

『万能の天才』のダ・ヴィンチだから、奇怪な行動も許せた。

そう、だいたい子供は『天才』という言葉に弱いのです。しかも、彼は『万能の天才』なんだから!

それにしても、子供向けの伝記の悪いところは、無理をしてでも悪者を作るところ。スネオとジャイアンがいた方が話が面白いのはわかっているけれど…、お陰で私は、大人になるまでミケランジェロは嫌なおじさんだと思っていました。

ダ・ヴィンチに妙に思い入れがあったせいか、数年前に『ダ・ヴィンチ・コード』という小説が発表された時、すぐにその本を手に取る気にはなりませんでした。でも、もうすぐ映画『ダ・ヴィンチ・コード』が公開されるため、そんな事も言っていられない。

読むなら今です。

でも、この壮大なミステリーにダ・ヴィンチが関与しているなんて…

内容が真実かどうかは別にしても、私が小学生の頃にこの本が無くて良かった。こんなR指定ばりの内容を、小学生の私が小耳にでも挟んだとしたら、どうなったでしょうか…

理解できたとしたら

ジャン・コクトーじゃないけれど、それこそ恐るべき子供です。

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2006/01/04

親愛なる M.アンリ・ジャイエ

henri_jayer_viliculteur貴方のお名前は以前から存じ上げていましたが、この本を読んで、更に尊敬の念が深まりました。

『アンリ・ジャイエのワイン造り』は、フランス、ブルゴーニュ地方の伝説の醸造家アンリ・ジャイエ氏がワイン造りにおける全てを語り尽くした本。内容は、畑造りからグラスにワインが注がれるまでに亘ります。華々しい話は殆どありませんので、読む方によってはあまり面白くないかもしれまんが、少なからずワインの仕事に携わる人間であれば、彼の言葉のひとつひとつに重みを感じ、身の引き締まる思いになるはずです。

繰り返し出てくる言葉、

テロワール(気候風土)、ティピシテ(典型的特質)、ヴィンテージ(年代)

偶然と必然が重なって、それこそ太古の昔ジュラ紀の地層までもが現在のワインの味わいに影響を与えている。自然というあまりにも大きなものを相手に、絶え間なく謙虚にワイン造りを行っていく事の凄さを実感します。自然によって与えられた恵みや試練を、生かすも殺すも人間なのですね。

私は、運命論者ではないけれど、神様はムッシュ・アンリをこの地に使わしたと思えてきてしまう程です。

ところで神様

私はダイヤモンドはいらないけれど、M.アンリ・ジャイエのワインに死ぬまでに一度でいいから巡り合いたいです。

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2005/12/23

Coldplay→Mora→TalkingHeads

好きです、Coldplay

歌詞といい、曲といい、刹那さが心に響いてきます。

最近、また『X&Y』を良く聴いています。

でも、不便な点がひとつ。

コピーコントロール機能のために、NWウォークマンに録音できないのです。

そこで今日、ダウンロードサイトMoraで『X&Y』をダウンロードしました。

CD持っているのにバカバカしい気も少ししましたが、CD持って歩いていてもその都度PC立ち上げる訳にもいかないし、外に出た時にとても不便なので致し方ない。

で、その時、MoraのトップページにTalkingHeadsの文字を発見してしまいました!

TalkingHeadsがリストアップされているとは・・・

TalkingHeadsは、私が大学生~新人社会人の頃、とても好きだったバンド。乾いたニューヨークの雰囲気を感じられて、音がとてもカッコ良かった。かと言って本人達はとても飄々としていて、インテリで、それがまたカッコ良かったのです。ヴォーカルのデヴィッド・バーンは、今でも私のナイスガイ ランキングの上位に位置しています。

バンド名発見記念に、思わず何かダウンロードしたくなりましたが…

ちょっと待って。

これといったアルバムが、『Little Creatures』しかないし、それ以前にCD持っているし、コントロールもされていないから大丈夫だし…、だたでさえ、自分が買ったCDを忘れて同じもの2枚買ってしまう事がしばしばだから、気をつけないと。

それと、少し話しは変わりますが…

ジャズシンガーの Jimmy Scott が TalkingHeads の Heaven を唄っているのですが、それがとっても良いのです。

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2005/12/21

贈り物

昨日、心待ちにしていたCDが2枚届きました。

寒がりのギタリスト大萩康司さんが奏でる、「Bleu」と「La HABANA」です。

実は、昨日は例の(!?)マツケンサンバⅡの発表の日。妙なテンションで帰宅した私でしたが、このCDのお陰で気持ちを直ぐにリセットすることができました(笑)

今まで私は、単独で成立する楽器としてはピアノが一番かな…、と思っていましたが、このCDを聴いてその思いは覆されました。クラシックギターの持つ、音の表現の幅広さに正直驚きを覚えたのです。

低く、高く

時に激しく、時に穏やかに

波のように絶え間なく押し寄せる音に、完全に心を奪われてしまいました。

才能は神様からのギフトだと私の友人は言っていましたが、本当にそう思います。年を重ねる事でやっと人が手に入れる深みを、大萩さんのような方は既に手に入れているのかも知れません。そして、その神様からのギフトを私達にお裾分けしてくれているのかも…

音楽を聴きながら、少しボディのあるワインを楽しみたいと思い、昨日はコート・デュ・ローヌのワイン

ドメーヌ・アラン・グライヨ クローズ・エルミタージュ

DOMAINE ALAIN GRAILLOT CROZES HERMITAGE

の2003年ヴィンテージの栓を開けました。テロワール(気候風土)を大切に、丁寧に仕込まれたワインは上質な清涼感を感じさせてくれます。

それに、チョコレートとコイーバのパナテラスがあれば、これ以上何も言う事がない程の至福の時です。

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